Q1、アガリクスと姫マツタケは同じものですか?
アガリクスという固有の茸は、現存しません。アガリクスは、分類学上、300種以上あるアガリクス(ハラタケ属)と呼ばれる茸の総名称の事です。 姫マツタケも学名「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」と言うアガリクスの1種で固有種です。
マッシュルームも実は学名「アガリクス・ビスポラス」というアガリクスです。ということは、アガリクスやアガリクス茸と書かれたアガリクス商品は、数百種あり、どのアガリクスを使用しているかがわかりません。
キノコは「科」「属」が同じでも、また、姿・形が似ていても菌株が違うと大切な成分なども異なります。
伊藤医学博士薬学博士が研究してきたアガリクスは、姫マツタケであり、他のアガリクスには同じ研究データが適用されませんのでご注意ください。
Q2、学名「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」を使った健康食品が、薬局・ドラッグストア・デパートなどで売られていますが、選ぶときのポイントを教えてください。
たとえば、マツタケを選ぶ場合、中国産のものと国内産のものとでは味や香りがまったく違います。
同様に「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」も、菌株(種菌)や生育環境によって成分やその含有量も違ってきます。
菌株や栽培方法、産地などを見極めて選ぶようにしましょう。
選ぶ目安として、【岩出101株】、【ITO−S株】の記載品を選ぶ様にすると安心です。
また、βーグルカンの量などを目安に良し悪しを決めているヒトもいますが、βグルカンの中でも1−3D、1−6Dが含まれているかが重要ですので、それらをチェックしましょう。
Q3、「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」は日本のキノコなのですか?
学名「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」と言うキノコの原産地は南米ブラジルです。
サンパウロ郊外の山中に自生、周辺の住民は食用にしていたといいます。
日本人移住者が「珍しいキノコ」だからと日本のキノコの研究者である(株)岩出菌学研究所の所長・岩出博士に送付したのをきっかけに、岩出博士が10年以上かけて人工栽培に成功。それを和名「ヒメマツタケ(姫マツタケ)」と名づけました。
Q4、「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」ならどんな菌株でも良いのでしょうか?
同じ「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」でも、菌株によって有効成分や効果に違いが出てきます。したがってきちんとした研究データがあるかどうかがポイントです。
姫マツタケ(岩出101株とITO-S株)は、三重大学医学部、神戸大学医学部・農学部などで基礎実験や臨床試験が行われています。日本癌学会や日本薬理学会などで発表された研究はほとんどが、この姫マツタケ(岩出101株とITO-S株)を使ったもので、したがって姫マツタケは信頼があります。
Q5、産地で気をつけなければいけないことは?
野菜でも産地が異なると、味や形、食感、成分の含有量が違います。また、有機栽培という表示は、現在では3年以上農薬も化学肥料も使用していない土壌で栽培されたものというガイドラインが定められています。 それだけ土壌の安全性に関心を寄せる消費者が多くなったということでしょう。
「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」の産地には、国内、パラグアイ、ブラジル、中国、台湾などがあり、産地のチェック項目は、やはり土壌の安全性です。産地によってはヒ素やカドミウムなどの含有量が高かったり、獣畜糞を堆肥にしていて不衛生な場合があるからです。
姫マツタケ(岩出101株)は国内、ブラジル、パラグアイで栽培されています。パラグアイではJICA(日本国際協力事業団)の援助を受け、技術スタッフを日本から派遣し、国内産と同じ規格で品質管理を行っているので安心です。
Q6、栽培方法のどんあ点をチェックすればいいのですか?
「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」の場合、栽培方法はほとんど露地栽培と容器栽培の2種類です。
自然の恵みが成分に反映する露地栽培がベストであり、姫マツタケ(岩出101株)は露地栽培で育てられています。
3週間熟成させた堆肥で培養した種菌を畑に移植。畑は農薬を使わず、1度栽培した畑は7年間休ませて土地の栄養分を回復させています。
Q7、子実体と菌糸体のどちらが良いのですか?
子実体に含まれる多等体も、菌糸体に含まれる多糖体も、甲乙つけがたいものがあります。両方をともに摂取するのがベストといえるでしょう。
Q8、子実体と菌糸体に含まれる成分は?
子実体:キシログルカン、核酸、β1−6Dグルカン蛋白質複合体、脂質、βー1−3Dグルカン他
菌糸体:ステロイド、食物繊維、一般栄養成分、ATOM(マンナン多糖蛋白質複合体)他 です。
|